雪の話題が多かったわりには、桜もしっかりと開花の話題が挙がってきました。生き物の強さを感じます。
先日CRESTの計測・分析基盤技術に関するシンポジウムがあり、聴講してきました。電子顕微鏡やトンネル顕微鏡などの高度な技術開発の発表がありました。
従来これらの装置は、金属材料などを対象にして計測するものでしたが、徐々に生体材料の計測に進みそうな話題がいくつか出てきていました。
走査型トンネル顕微鏡では、トンネル電流が電子スピンの情報で変調を受けているとかで、電流の成分を分解するとその分子の化学的な状態がわかるということを今回はじめて知りました。
これまで、物質の物理的な凹凸を、トンネル電流で見ていたわけですが、もしかしたら、DNA鎖に沿って長手方向にトンネル電流を流して、塩基の情報を含む変調シグナルが得られれば、フーリエ変換で、塩基を求めるということが可能になるかもしれないな、、、と勝手に想像しながら会場を後にしました。
今後、新しい技術がいろいろと出てきそうで楽しみです。