先日、津波に被災した古文書などを綺麗にする方法に関してお話を伺う機会がありました。破れないように保護しながら水で洗い、塩分を流しだして、フリーズドライするそうです。

確かに塩分が残ると湿気などで水分が多くなりカビなどの原因になりやすいですね。

洗ってしまって紙がくっついてしまわないか、心配だったのですが、フリーズドライであれば、水分子が昇華してくれるので、紙同士を引き寄せてくっつけてしまうようなことがなく、乾燥すれば、元通りにページをめくれるそうです。

津波に流されたあとは、そのままにするとカビが生えるなどのリスクがあるため、回収してすぐに洗浄できない場合は冷凍庫に入れて保管し、後日解凍して洗浄するということで復元されているそうです。

震災があると近くの冷凍倉庫も使えなかったりするため、倉庫業やトラック協会などの協力で保管され、順次復元作業が進められていると伺いました。人命救助の次にこういった地道な作業が続けられていることを知りました。