冷夏とはいえ、ノートPCまで持ち歩きながら出かけていると汗だくです。この運動のおかげもあり、なんとか元気に走り回っております。
8月上旬に、統計数理研究所の赤池弘次名誉教授が逝去されました。
1980年代にまだ私が大学院の学生の頃、AIC(Akaike’s Information Criterion)に、海外の書籍で出会い、日本が誇る赤池先生の存在を知りました。
得られたデータをうまく説明できるモデルを選択するときに、データに過剰にフィッティングすると、逆に他のデータをうまく説明できないことがあります。これを赤池先生のAICという指標値でうまく数値化することで、リーズナブルに過剰適合の程度を評価できるようになりました。
ビジネスの企画などでも同じく、一件々々の要件に過剰に合わせてしまうと、次の仕事に合わなくなってしまいます。取捨選択は、意思決定の重要な部分を占めます。
そう考えると、赤池先生の統計学における偉大な概念は、ビジネスの考えにも通じる重要な教えとしても、生きている感じがしています。
先生のご冥福をお祈りしたいと思います。