先日久留米大学の伊東先生のご講演を拝聴する機会がありました。がんの免疫治療で大きな成果を挙げておられて、14種のペプチドワクチンセットが、2010年ごろには承認がされそうだということでした。

患者さんのHLAの型に合わせて、がんの持っている抗原ペプチドを4種選択し、皮下注射で免疫しているそうです(前立腺癌、大腸がん、すい臓がん、脳腫瘍などのデータを示されておられました)。患者さんの型に合わせているので、急激に二次抗体が増加し、末期がんの患者さんでのテストでも非常に高い効果が得られているということでした。

少しずつ、オーダメイド医療が、成果物として出始めている感じがいたします。オーダメイド医療には、患者さんのタイプ別に分ける検査方法なども含めて総合的な技術開発が必要とされるため、そういった検査薬や機器などの市場も広がることが期待されます。